板を貼り合わせた食器

異なった樹種を貼り合わせてみると楽しい食器ができます。ただし、歪んだり捻れたりしてくると貼り合わせたところから隙間ができたりします。写真は、朴木とヨーロピアンビーチ、もう一つは、ウォールナットとヨーロピアンビーチの組み合わせです。ビーチ(ブナの一種)は、歪みやすいので少し心配でしたが、今のところしっかりとくっついています。

手前がウォールナットとぶな。おくが朴木とブナの組み合わせ
手前がウォールナットとぶな。おくが朴木とブナの組み合わせ

板を重ね合わせるので、もっと細かく切って寄木細工のようにした方が材料の節約になるのですがしっかりと接着できるかどうか不安なので、2枚の板を張り合わせた上で、中をくり抜くという方法をとっています。

それでも少しでも反りがあるとうまく貼り付きません。薄く削るので当然ですが、ツートンカラーに作るのは気を使います。今年はかんながけなどを練習してこのような貼り合わせの器をもっとたくさん作ってみたいと思っています。

貼り合わせたあとはあまり目立ちません。
貼り合わせたあとはあまり目立ちません。
タイとボンド

接着剤は、タイトボンドというアメリカ製のものです。国産のは水に弱くて使えません。このボンドは、耐水性の上に食品衛生基準にも適合しているので食器用としては、これ一択なのです。

下の写真は、朴の木同士を張り合わせたマグカップとぐい飲みです。朴木の取っ手なしのマグカップは、厚さが55ミリということで、一枚だけでは深皿には少し深すぎるしお椀というには浅すぎるという厚みでした。それで貼り合わせてお湯呑みかマグカップにしてしまおうというわけです。朴の木は安定していて、歪みが少ない樹種なので、毎朝このカップでコーヒーを飲んで一年くらい経ちますが、狂いもなく快適に使っています。

朴木のマグカップとぐい飲み(液体ガラス仕上げ)
朴木のマグカップとぐい飲み(液体ガラス仕上げ)
貼り合わせたところは色が違いますが、安定しています。
貼り合わせたところは色が違いますが、安定しています。

厚みのある材料を入手するのはかなり難しい状況ですので、板材を貼り合わせて使うようにするのは食器作りでは、大事なことなのかもしれません。安定していて狂いの少ない樹種を丁寧にかんなをかけてしっかりと接着することが大事になります。木工旋盤といっても、削る技術だけではないということですよね。