桑の小丼

桑といえばお蚕さんです。桑は木材としては希少でほとんど市場に出回ることはありません。元々、葉や木の実を利用するものなので小さい枝が多く節はたくさんあります。ちなみに木の実もジャムなどにして食べるそうです。それに、この材特有のものかもしれませんが、ひび割れも非常に多いようです。しかし、材質そのものは、 加工しやすく色合いもとても高級感がある素晴らしい材料でもあります。なかなか手に入れられる材料ではないので、ひび割れなどを補修しながら丁寧に、材料を活かして作品を仕上げていきたいと思います。ふしやひび割れの目立つ桑の材木

高さが75ミリ幅が150ミリなので、お椀としては少し大きめ、丼というには小さいので、小丼というところでしょうか。うどんや蕎麦を入れるには小さいですが、豚汁や具沢山のお味噌汁には最適な大きさだろうと思います。また少し大きめというのは、仮に失敗したとしても、やり直しが効くので安心できるところでもあります。色合いも良くて、重厚感もありますが、ひび割れがひどい。

さて実際に加工を始めてみると、ひび割れが多いというのは、結構きついものがあります。削った中からまたひび割れが出てきたり、それを放置しておくと日々が広がって器そのものが割れてしまうこともあるので、慎重に補修しながら進めていきます。

案の定、二つのうち一つは、高台の一部が欠けてしまい、やり直しになりました。背が低いので仕方なく小鉢に変えました。少し大きめの材料なので、失敗してもなんとか作り直せるので助かりました。