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樹と遊ぶ 木を楽しむ くまねこ工房

一人でこっそり木工三昧

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ホーム »くまねこブログ» 作品の蘊蓄 の アーカイブ

カテゴリー: 作品の蘊蓄

なぜ木製花瓶にこだわるのか

投稿日2021年1月18日

そもそも木製である限り水には弱いものです。仕上げる塗料についてもほとんどの場合、

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仕上げについて

投稿日2020年12月21日

仕上げの原則 可能な限り、木の持ち味を保つ 着色は木目を強調するためのものとする

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食器に使う塗料

投稿日2020年12月21日2020年12月21日

食器に塗料を塗る目的は、強度の確保と匂いを抑えることの二つに集約できる。樹種の風

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食器に使う樹種の検討

投稿日2020年12月15日2020年12月18日

木製食器に求められるもの 木の器の良い所は割れにくい、熱湯を注いでも熱くならない

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花瓶の塗料あれこれ

投稿日2020年11月27日2020年12月18日

木製の花瓶は花が長持ちするという気がします。この思い込みから「木の持ち味を生かし

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作品紹介

  • 槐の小鉢二種
    槐の小鉢に種

    今回は槐シリーズの小鉢編です。お椀やお茶碗に比べて小鉢は大きさや形の自由度は大きいと思います。特に定型という物はなくて丸でも四角でも良いし深さや大きさも常識的な範囲であれば問題なく小鉢になると思います。それでも、料理を入れるものですから料理を引き立てる器という範疇は越えられません。それに、材料による制約というのは当然ながらあるわけです。今回は17センチ幅が取れたので少し大きめの小鉢を作ってみました。 大きめの小鉢かけているのも装飾 小鉢というにはやや大きすぎる感じがしています。ひょっとして剣山を置いて花器にする方が良いのかもしれません。このように小鉢は色々と形を変えて作ることができる食器といえます。 端材利用なので、白太(丸太の外縁部)の部分が大きいのでそれを生かすことも大事です。下の部分は寸法が足りないのでほとんど削っていませんから、ざらざらしています。それに対して上部は磨いていますので赤みのところよりも光沢が強く出ています。一見大理石のようにも見えます。このようなコントラストも樹木ならではの面白さではないかと思います。欠けているところは、死節が外れたところです。本来は不良品ですが、実用に支障ないので、これも装飾の一つと考えるようにしています。もちろん怪我はしないように面取りをして磨いています。 もう一つは、サラダボール風の形です。直径は15センチほどなので上記のものより少し小さめです。高さは同じ7センチです。あえて高台は作らずベタ置きです。 小さめのサラダボール。あえてベタ置きにしてみました。 お茶碗やお椀は手に持つ事が多いので高台がなければ使いにくいと思います。しかしサラダボールの場合は、テーブルに置いたままで使うので、高台のある無しはそれほど重要ではないと思います。小鉢類は、料理を作る人と食べる人の意図によって様々な使い道があるように思います。それなりのバリエーションが必要です。この器にはどのような料理を盛り付けてどのように食べるのが良いのかなどを考えながら、色々な形の器を作って行くのも楽しみの一つです。

  • 板を貼り合わせた食器
    貼り合わせの器

    異なった樹種を貼り合わせてみると楽しい食器ができます。ただし、歪んだり捻れたりしてくると貼り合わせたところから隙間ができたりします。写真は、朴木とヨーロピアンビーチ、もう一つは、ウォールナットとヨーロピアンビーチの組み合わせです。ビーチ(ブナの一種)は、歪みやすいので少し心配でしたが、今のところしっかりとくっついています。 手前がウォールナットとぶな。おくが朴木とブナの組み合わせ 板を重ね合わせるので、もっと細かく切って寄木細工のようにした方が材料の節約になるのですがしっかりと接着できるかどうか不安なので、2枚の板を張り合わせた上で、中をくり抜くという方法をとっています。 それでも少しでも反りがあるとうまく貼り付きません。薄く削るので当然ですが、ツートンカラーに作るのは気を使います。今年はかんながけなどを練習してこのような貼り合わせの器をもっとたくさん作ってみたいと思っています。 貼り合わせたあとはあまり目立ちません。 接着剤は、タイトボンドというアメリカ製のものです。国産のは水に弱くて使えません。このボンドは、耐水性の上に食品衛生基準にも適合しているので食器用としては、これ一択なのです。 下の写真は、朴の木同士を張り合わせたマグカップとぐい飲みです。朴木の取っ手なしのマグカップは、厚さが55ミリということで、一枚だけでは深皿には少し深すぎるしお椀というには浅すぎるという厚みでした。それで貼り合わせてお湯呑みかマグカップにしてしまおうというわけです。朴の木は安定していて、歪みが少ない樹種なので、毎朝このカップでコーヒーを飲んで一年くらい経ちますが、狂いもなく快適に使っています。 朴木のマグカップとぐい飲み(液体ガラス仕上げ) 貼り合わせたところは色が違いますが、安定しています。 厚みのある材料を入手するのはかなり難しい状況ですので、板材を貼り合わせて使うようにするのは食器作りでは、大事なことなのかもしれません。安定していて狂いの少ない樹種を丁寧にかんなをかけてしっかりと接着することが大事になります。木工旋盤といっても、削る技術だけではないということですよね。

  • 槐の汁椀とご飯茶碗
    槐の汁椀とお茶碗

    手頃な槐の材料が手に入ったので、槐の器を幾つか作ってみました。これは、少し大きめの汁椀と小ぶりのご飯茶碗です。槐の原木については以前に書いていますが、材質としては、硬い部類に入ります。刃物はよく研いでおかないと綺麗には仕上がりません。しかし、磨き上げると艶々に仕上がります。ただし、小口に関しては丁寧に仕上げないとざらつきが出てしまって台無しになってしまいます。塗料は液体ガラスですが、汁椀は2度塗り、ご飯茶碗は1度塗りです。1度塗りだと洗剤で洗ってしまうと毛羽立ってくることがあるのですが、木の風合いが残るのであえて1度塗りで置いておきます。もし毛羽立ちが目立つようだとペーパーで磨いてもう一度上塗りします。汁椀の方は、熱いものを入れるので、初めから2度塗りで仕上げています。厚く塗ってしまうと折角浸透型の塗料を使っているのに、表面に膜ができてしまいます。なので、できるだけ薄く塗って表面に膜ができないようにしたいのですが、強度の問題で2度3度と重ね塗りする場合の方が多くなります。悩ましいところです。 お茶碗の真横からの写真。 汁椀の真横からの写真。 ところで、上の写真で気づくでしょうか。ご飯茶碗と汁椀の違いは、下部のえらが張っているかいないかで区別がついてしまいます。特に決まりはないはずなのでどちらをどう使っても良いのですが、二つ並べてみると上がご飯で下がお汁という気がしてきます。お店で売っている食器を見ても汁椀は下の方が広がっていて、ご飯茶碗は細い感じ多いようです。習慣というか日常使っているとそれなりに決まりが出来上がっていくものなんでしょうね。そういう意味で、お椀とかお茶椀は、奇抜なデザインは好まれないのだろうと思います。大きさも1センチメートル違うと違和感が出てきたりするので、直径は13センチ前後が良いように思います。大きめのお茶碗でも15センチぐらいが限界だと思います。いつも使っているような形が安心して使えるという代表的なものなんでしょうね。 木目で遊ぶ楽しみ それでも、日常使うものだからこそ遊びが欲しいですよね。装飾的なものは古代から必ずついているものです。機能性だけを追求しているわけではないと思います。そういう造形的なものをどうするかなのですが、蒔絵とか象嵌という手法で機能美だけでなく造形的な美しさを表現しているわけですが、木製の場合は、木目の美しさや手触りな […]

  • 槐(えんじゅ)のお椀

    槐の原木 元々は、中国が原産らしいのですが、国内でも多く生育しているとのことです。ただし、正確にはいぬエンジュで本来のエンジュはほとんど生育が確認されていないそうです。 高さは15メートルくらいになり、太さも75センチメートルほどになります。 材木としては、高価で貴重なものの一つです。芯材は暗褐色で焦げ茶色に近い色をしていますが、このお椀は辺材(丸太の外側)を使用しているので、少し白っぽい茶色です。国産の広葉樹は、貴重品ともいえるので、芯材などいいところはテーブルトップなどに使用していただいて、私が作るような小物は、端材を利用して作っていきたいと思っています。せっかく、幅も厚みもある材木を小さく切ってしまうのはもったいないと感じますし、高価でもあります。 槐の端材厚みは7センチ 最近、ちょうどよい厚みと幅の端材が手に入ったので、お椀を作ってみた次第です。辺材とはいえ、木目もいい味を出してくれていて、白太が少し残っているのも良いアクセントになっていると思います。このような高級材を使うためにはもっと腕を磨いて木が喜んでくれるような作品を作りたいと思っています。 仕上げは、液体ガラス塗料一回塗りだけで強度もつやも十分なようです。匂いもなく丈夫な木なので、どっしりとした落ち着きがあります。 食器のギャラリーはこちらからです。 https://kumaneko.jp/archives/205

  • 旋盤を使う前の作品

    写真のみのギャラリーです。個別の紹介は別の記事でいたします。

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  • なぜ木製花瓶にこだわるのか

    そもそも木製である限り水には弱いものです。仕上げる塗料についてもほとんどの場合、常時水に浸かっている状態を想定されていません。昔は、檜は水に強くて腐りにくいので、風呂桶などに利用されていたりしますが、現在では一部を除いてホーローやプラスチックなどもっと耐水性の高い材料があるので、あえて水に弱い木を水回りに利用する必要は減っていると思われます。市場に出回っている多くの木製花器も一部を除いて、直接水を入れるタイプではなくガラス瓶などを利用して、木が直接水に触れないようにデザインされています。花器は生け花やフラワーデザインの一部であり、木の持つ落ち着きや風合いは花そのものを活かす場合が十分あり得ることです。その長所を活かしつつ水に弱いという弱点を補うためにガラスなどを利用するのは、非常に合理的なことだといえます。 それでも、私はガラスなどとコラボせずに木材だけで、花瓶を作りたい。その思いが強いのです。 木をくりぬいてその中に水を入れて、花を生ける。そのことにこだわるのは、造形的な美しさだけでなく「花が元気になる」という私の思い込みからです。何ら科学的根拠はないし、理屈もありませんが、使ってみると花が長持ちしてくれているように思えるのです。水は何日たっても臭くならないし、しおれかけている草花も、一晩でしゃっきとしてくれるそんな体験からそう思い込むようになったわけです。 草花が元気になっているような気がします 花瓶の造形は、食器などに比べて自由度が高く限界はあるものの発想次第でいろいろなものを作ることができるのも作り手としては、魅力の一つです。 ボール型の花瓶。ヒノキと液体ガラス塗料 しかし、常時水に浸っている状態ですから耐水性を如何にしてあげるかというのが、悩みどころです。ほとんどの木工用塗料は、常時ぬれている状態での使用は想定されていません。ですから、花瓶での使用には不適切と言わざる得ません。元々、水に強い檜材を使うというのも有力ですが、無垢のままではひび割れなどが発生する確率が高く生き残る作品はまれです。 前がヒノキの無垢仕上げ。数少ない生き残り それで見つけたのが、「木肌一番」という浸透型の防水塗料です。水回りの使用を想定してあり、湿り気の多いところでも使用できるものです。撥水性も強くて長い期間水に浸っている状態でも耐え得る様子です。花瓶の内側の仕上げは今のところこ […]

  • 仕上げについて

    仕上げの原則 可能な限り、木の持ち味を保つ着色は木目を強調するためのものとする実用強度の確保(耐水、耐熱、防汚)仕上げの美しさ、メンテナンス性ごまかしはいけない。 匂いの対策(特に食器) 特有の匂いを持つ樹種の場合、食器等で実用上問題が出る。(針葉樹、松・ヒバ・杉・ヒノキ。広葉樹、なら・クルミなど) 造膜型塗料を使用するウレタン塗料、液体ガラス塗料などは、耐熱という点で心許ない。セラウッドのみ熱い汁物にも対応できた。乾燥時間も早い。刷毛塗りでは、あまり美しくない天日干しするひばなどに効果的。1〜2ヶ月干すことで匂いが抜ける場合が有る。この場合、浸透型液体ガラス塗料の使用が可能である。 造膜型塗料で仕上げた食器 花瓶の防水 木肌1番を利用する。内側のみか外側まで塗装するかは検討中。 Oct 26, 2020 花瓶の内側だけを防水する場合外側は、オイルフィニッシュを原則とする。(樹種の持ち味を生かすため)全てオイルフィニッシュで仕上げる広葉樹の場合に適用できる可能性はあるが、あまり実用性はない。木肌一番が、浸透型であることから、たとえ広葉樹であったとしても使用した方がより実用性は高くなるからだ。造膜型塗料で仕上げるカシューの利用が考えられる。この場合は、蒔絵など塗りつぶしを前提としている場合である。その場合でも、内側は木肌一番が適しているのではないだろうか。 ウレタン塗料は長期間水に浸っていることを前提としていないからだ。今のところ、花瓶には木肌一番が唯一の選択肢となっている。まだ検証が必要だが、防水のための塗料としては、最も実用的という感がある。 セラウッドを利用した一輪挿し 当面使用する塗料 液体ガラス塗料食器全般、特に汁物椀や湯呑みなど蜜蝋ワックス(食器用オイル含む)wood foodお皿花瓶の外側乾き物の食器リボスオイル花瓶の外側フォトフレーム家具、天板ジグ各種木肌一番花瓶内側 上記4種類に限定して、もしそのほかにどうしても必要なものが出てきたら追加する。基本的にこの4種類で追求していくものとする。

  • 食器に使う塗料

    食器に塗料を塗る目的は、強度の確保と匂いを抑えることの二つに集約できる。樹種の風合いを残すためには浸透型塗料を使用して、強度を確保するのが良いのだが、匂いを抑えるという点で造膜型塗料が有利である。 樹種特有のにおいの問題 ヒバ、ヒノキ、杉、ナラ、などは、特有のにおいがするのでそのままで食器としては、使いにくい樹種といえます。 その対策として 天日干しする造膜型塗料を使用する。 などが考えられる。天日干しが効果的なのは、ヒバ材があげられる。SPF等,柔らかくて弱い材にも造膜型塗料は、利用できる。 造膜型塗料の検討 使用可能になる要件 耐熱温度が百度以上食品衛生基準値をクリアしているカラーリングが可能であること(つなぎ目を隠すため) 塗料個別の検討 ラッカー系塗料 食品衛生基準に準拠できるのか疑問耐熱温度の問題 この2点で不合格 ウレタン系塗料 食品衛生基準をクリアするものは多いエナメル塗も可能である漆風仕上げも可能である蒔絵、象嵌、変わり塗も可能耐熱温度は概ね80℃程度であり、その点で問題。 液体ガラス塗料(造膜型) 食品衛生基準はクリアしている耐熱温度は100℃を超える。付着性の問題でカラーリングができない。 透明限定であれば使用可能だが、完全ににおいを封じ込めるかという点で、膜が薄いので問題が残る。 カシュー塗料 食品衛生基準に不適合エナメル仕上げには、最適。拭き漆風の仕上げも可能である漆を名のることができる 食品衛生基準に適合していないことを除けば興味深いが、食器には使えない。漆成分を含んでいるだけあって、日にちがたつにしたがって深みが出てくることも魅力である。 セアウッドを使用したヒバ材の小鉢 セラウッド 耐熱温度は300℃食品衛生基準に適合硬度は高いカラーイングは可能であるエナメル塗というよりも半透明仕上げに近い半艶、艶ありも選べる。カラーを塗り重ねることで、塗りつぶしに近い仕上げも可能である。塗膜が薄いので、木の肌触りを残すことができる。 このような理由から、セラウッド一択という感じがするが、欠点は、価格が高い。エアーブラシが、長持ちしない。漆風の塗りつぶしにはならない。などの欠点がある。 天日干しの検討 天日干しの欠点 時間がかかる干す場所の制約ひび割れを誘発するよごれなどの問題 天日干しの長所 自然重視で、樹種の持ち味を失わない。浸透型塗料を使用でき […]

  • 食器に使う樹種の検討

    木製食器に求められるもの 木の器の良い所は割れにくい、熱湯を注いでも熱くならない。質感が良くて、温かみがあるし、肌触りも良いなどが挙げられます。しかし、電子レンジや食洗機などは使えない。何よりも高くつくというのが最大の欠点でしょう。 朴木のマグカップ取ってなし そのようなことから、丈夫で長持ちしてかつ、木の質感を活かした日常使いの食器というようなイメージが浮かびます。食器などの工芸品は、日常的に使ってこそ価値があると思うので、高価である分丈夫で長持ちは必須の条件だと思います。また、メンテナンス(サンドペーパーなどで磨く)することで新品のように復活してくれるのも魅力の一つではないかと思います。それで仕上げは、今のところ液体ガラス塗料を使用しています。浸透型で、十分な強度もあり、木の持ち味を最も損なわない仕上げだと思います。造膜型のウレタン塗料などを使用すれば、樹種であまり悩む必要はないのかもしれませんが、木の持ち味を十分に残しながら丈夫で長持ちする手頃な木製食器を作るとなると悩みは膨らみます。 そのような条件を満たす木製食器を作るためには、どのような樹種を選択すれば良いのでしょうか。 水に強くて腐りにくいこと まず、強度の問題です。木が有機物である限り、電子レンジには入れられません。これはどうしようもないこととして諦めなければなりませんが、水に強くて腐りにくいということは条件になります。 槐のお椀 水に強いという点で1番に浮かぶのは、ヒノキです。ヒノキ風呂など昔からありますし、水に強くて腐りにくい代表選手です。ヒバなどもヒノキに準じる強さを持っていて、よくウッドデッキなどに使われていることから腐りにくい木といえるでしょう。さわらというヒノキの仲間も強そうです。 それ以外では、ケヤキなど広葉樹は密度が高いので丈夫だと思えます。逆に広葉樹でも、ブナやブラックチェリーなどは、水を含むと歪みます。乾くと元に戻るのですがあまり食器に向いているとは言えないようです。スギなどは、比重が軽くて柔らかく腐りやすいので全くダメだろうと思います。 食器に向いている樹種 ヒノキ、ヒバ、サワラ。欅、槐、なら、朴木、メープルなど 食器に向いていない樹種 杉、ブナ、チェリーなど 臭いの問題 ヒノキとヒバのお湯呑み 実際に使ってみると、お皿などではそれほどでもないですが、お湯呑みやお椀など口につけ […]

  • 花瓶の塗料あれこれ

    木製の花瓶は花が長持ちするという気がします。この思い込みから「木の持ち味を生かした花瓶づくり」がテーマになったのですが、それが試行錯誤の始まりでした。 ヒノキを使った花瓶。オイルフィニッシュ 樹種:ヒノキ亜麻仁油と蜜蝋で仕上げているので、水は染み込みますが、酷使に耐えている強者です。 木の持ち味を活かすとは、木の呼吸を妨げないことです。はじめは、外側はオイルと蜜蝋ワックスで仕上げて内側は無垢のままにするというものでした。花を生けたら木の香りがするのですが、一ヶ月もすると水が滲み出て来たりひび割れたり使い捨て状態になってしまいました。薄く作ると水が滲み出す。厚く作るとひび割れやすくなる。そんな感じでした。それでも、ヒノキなどは今も生き残っているものもありますが、生存率20%程度で、壊れるもののほうが圧倒的に多かったのです。. 造膜型塗料の場合 カシュー(カシュー漆)塗り 樹種:米ヒバ拭き漆風に仕上げてみました。とても丈夫でしっかり乾かせてあげれば長持ちしそうです。 次に試したのは、塗膜で保護するタイプのもの。ペンキ、漆やニスの類です。漆を使うのが一番良いのでしょうが、ちょっと敷居が高い上に私の場合は、漆にかぶれてどうにもなりません。他の造膜型塗料も長期間水に触れている状態での耐久性には疑問があります。また、本来の木の持ち味を活かすという目的は果たせません。 浸透型液体ガラス塗料 液体ガラス塗料 樹種:ヒノキ数回塗り重ねているので、表面に膜を作っています。水を入れると、かすかに檜の香りがします。 塗料を探してみたところ「液体ガラス塗料」というものが最近はかなり安価に出回ってきました。その中でも浸透型と言って木の繊維に染み込んで乾燥するとガラス質になって木を保護してくれるものがあります。これだと木に染み込むので呼吸を妨げません。木の持ち味を生かして補強することができるはずです。しかし、何層にも塗り重ねないと効果が出にくいようで、実際には造膜型の塗料と同じような膜が表面にできてしまっています。ただ、匂いはするので完全に呼吸しないわけではないと思っています。 水回り用塗料「木肌一番」 内側塗装:木肌一番 外側塗装:セラウッド 木地着色:水性顔料 樹種:米ヒバポプラの葉っぱを1ヶ月以上生けています。花瓶もポプラも元気です。ポプラは根が出てくるので数本は土に戻しました。 最近に […]

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