当社で使用する樹種の説明

当社で使用している樹種の簡単な説明です。
商品化されていない樹種も含んでいます。もしご希望があればこの中に記載されている樹種ならば、特注で製造できる場合があります。
お問い合わせ下さいれば、対応いたします。

アンブロシアメープル

一般名:アンブロシアメープル、ワーミーメープル

アンブロシアメープル

メープルの種類を指すのではなく、木に住み着いたアンブロシア甲虫によって変色したものをアンブロシアメープルと呼びます。アンブロシアメープルの大部分は、ソフトメープルの種に見られます。アンブロシア甲虫が運ぶアンブロシア菌にちなんで名付けられました。甲虫は木の幹に穴をあけ、アンブロシア菌を運び、その後周囲に影響を与え、変色させます。変色は、スポルテットメープルと非常によく似ていますが、アンブロシアメープルでは、変色は甲虫が作った穴を中心としており、これらの穴は通常、仕上げをする前に埋める必要があるため、木材を仕上げるときに問題になる時があります。

分布:北半球の主に温帯地域

当社では安定化処理をしたものを使用しています。

バーズアイメープル

バーズアイメープル

和名は鳥眼杢といわれます。ハードメープルの板目面に玉杢の小さな模様が出たものが、バーズアイメープルと呼ばれる。

材は薄く赤みがかった乳白色。心材が暗褐色の場合もある。

肌目は精で均一。光沢がある

斑入り黒檀・Black&Whiteエボニー

斑入り黒檀

カキノキ科 東南アジア産の広葉樹
仏壇などによく使われる黒檀と同じ樹種ですが、白と黒の縞模様があらわらたものを「斑入り黒檀」と呼びます。原木の乾燥中に細菌やカビなの影響でこのような模様が現れるとも言われています。国内での流通は非常に少なく珍しい樹種の一つです。黒檀と同様非常に硬く丈夫な樹種でもあります。

国産の黒柿と見た目も似ており、同じカキノキ科ですが、別の樹種になります。

縞黒檀

縞黒檀

マメ科|広葉樹
インド、スリランカ、ミャンマー、タイ、インドネシア、などの東南アジアに広く分布しています。真っ黒ではなく茶色の縞の入ったものを縞黒檀と呼びますが、木の種類は同じ本黒檀です。また、材質は硬くて重く、木材の表面は滑らかで油分がある為、磨くと光沢が出ます。コクタンは成長が大変遅い事も特徴のひとつで直径が18cmになるのに200年かかるとも言われています。大変、人気のある木材である事から乱伐が進み、その影響から現在では良材はあまりないとされています。コクタンの主な用途は床柱で仏壇や弦楽器の指板、ピアノの黒鍵などにも利用されます。お箸や道具の柄などの小物の材料にも使用される事もあります。また、チェスの駒など比較的、小さな彫刻の材料としても有名です。

紫檀(本紫檀)

本紫檀

マメ科 | 広葉樹
ミャンマー、カンボジア、ラオス、などの東南アジア及びインドの南部に生育しています。 シタンは非常に硬い木材で木理は交錯し、重硬なため、乾燥および加工性にやや難がありますが、正しい加工をした後は肌触りの良い美しい仕上がりが得られる樹種です。加工中はシタン特有のツンとする香りを感じますが、加工が終わり製品になったものは殆ど匂いは感じません。シタンにコクタン、タガヤサンを含めたものを「三大唐木(唐木三木)」と呼んでおり、これらの樹木は昔から評価の高い樹種として広く知られています。コクタンよりシタンの方が少し硬いとされています。他の唐木と同様に成長が遅く、樹木の直径は大きいもので80cm程度ですシタンは主に数珠などの仏具、仏壇、高級箸、お椀、靴べら、唐木細工などの小物の材料として使用されます。

タガヤサン・鉄刀木

タガヤサン

中央アフリカやタイ、ミャンマー、インドシナなどの東南アジアで植栽されています。タガヤサンは直径が50cmほどの木で、切った直後は黒色をしていますが、空気にふれると徐々に紫色に変色していきます。材質は非常に緻密で、硬く、粘りがあります。耐朽性、保存性に優れていて、腐食に非常に強い木です。表面を磨くと美しい光沢がでます。また、タガヤサンはコクタン、シタンを含む、唐木三木の一つとして有名な木です。タガヤサンは主に高級家具や指物、床柱などの内装材や小物の材料として利用されます。また、仏壇、仏具の材料としても有名です

花梨・パドウク

花梨(パドウク

マメ科 | 広葉樹

カリンの木材はとても木肌の美しい表面を持ち、綺麗な光沢がでています。体積当たりの密度が高いので非常に硬く、丈夫という特徴を持ちますが物によっては重さが倍くらい違う事もある為、硬度に幅があり硬さが必須な箇所に使用する場合にはその点を特に注意する必要があります。乾燥については比較的、容易で狂いも少なく割れる事もあまりありません。カリンは多くの塗料と相性が良く、接着性も良好です。カリンは床柱、仏壇、フローリング、家具の天板、カウンター材など、主に内装、家具などに利用されます。

アフリカ産のものはパドウクと言い東南アジア産のものを本花梨と言って区別します。パドウクは本花梨に比べて鮮やかな赤に発色するのが特徴で、パドウクのほうが美しいと感じる方も少なくないようです。

本花梨瘤杢

花梨瘤

本花梨の木の幹に傷がついたりすると幹に瘤ができることがあります。大きさは大小様々ですが、コブの部分を切り出すと木理が錯綜しているために、複雑な杢が現れます。多くの場合は大理石のような不雑な模様が現れるのですが、玉目や縮み杢が合わさって現れると非常に高価なコブとなります。当社で扱っている花梨瘤は、それほど高価というわけではなく玉目や縮み杢が目立つわけではありません(残念ながら)しかし、当然ながら、切り出すと大理石のような複雑な模様が現れます。本花梨ですので、パドウクのような鮮やかな赤ではありませんが、本花梨特有の落ち着きと重厚さを持っています。

チーク

チーク

クマツヅラ科:広葉樹

チークは、世界三大銘木の一つで、ビルマ、ベトナム、インドネシアなどの東南アジアに分布していますが、最も貴ばれているのがビルマ(ミャンマー)産のチークです。樹高10m、胸高直径は1mほどの大木で、古くから船の内装材や甲板材、高級家具等に使用されています。経年変化により、独特のしっとりとした優しい飴色の色調に変化をしていきます。現在は自然保護のため伐採禁止になっている所が多く、輸入が大変厳しくなってきています。

ブラックウォールナット

ブラックウォールナット

ブラックウォールナットはアメリカでしか見られない材でアメリカ中央部のみに生育しています。
日本では単にウォールナットといった場合、一般的にはこのブラックウォールナットの事を指します。
ブラックウォールナットはヨーロピアンウォールナットの代替品として見られていた時期もあったようですが、現在では優れた木材として認識されており、高い地位を確立しています。
ウォールナットの材質の特徴は割れにく上に程よい硬さがあって非常に加工しやすい事で塗装をしなくても表面がウォールナット特有の艶のある美しい濃い褐色がでる為、見た目的にも申し分のない魅力的な木です。
ウォールナットはマホガニー、チークなどと並び賞される世界的な銘木で、家具の材料としては特に評価されています。

マホガニー

マホガニー

センダン科 | 広葉樹

元々は西インド諸島原産の木でしたが、植林が盛んな為、現在では中南米の広い範囲で見る事ができるようになっています。
一般的にマホガニーと呼ばれている樹種は正式名称をホンジュラスマホガニーと言い、現在はワシントン条約で伐採禁止となっています。
世界的に最も高く評価されている銘木のひとつです。
マホガニーは耐久性があり、腐れにくく、木肌が滑らかで摩耗に対する耐久性も高いとされています。ステインなどの塗装や艶だし剤などとも相性が良く、美しい仕上がりを得る事ができます。
また、時間が経つと深みのある金褐色へと変化するので経年変化が美しい事もマホガニーの良い特徴のひとつです。
国内ではほとんど流通しなくなっており、当店に残っているものも残り僅かです。

パープルハート

パープルハート

マメ科広葉樹

中米から南米北部にかけて分布しています。
文字通り、紫色の木材です。メキシコからブラジル南部の熱帯に分布します。伐採直後は褐色ですが、経年変化により、紫色から紫褐色に変化し、古くなると茶色になります。木質は重硬で、光沢があり、耐久性や防虫性に優れているので、家具材、建築用の内外装材などに利用されています。織物用の染料

欅・けやき

欅

ニレ科 | 広葉樹

ケヤキの良材は東北、関東、山陰などの他、九州の宮崎県などでも産出されています。
ケヤキは強靭で狂いが少なく耐久性および耐朽性にも優れているという木材として大変、優秀な特徴を持ち、外見的にも木目が力強く美しい事から古来より日本国内で最良の広葉樹として扱われてきました。大きな道管が年輪の周りに並んでいるので年輪がはっきりとしており、このハッキリとした年輪がケヤキの大きな特長のひとつとなっています。
肌目にはやや粗さがありますが手入れを美しい光沢がでます。また、如輪杢という特別な杢が出る事もあり、これは杢の中でも最高級の杢とされています。ケヤキには如輪杢の他にも玉杢、葡萄杢、牡丹杢、、泡杢、笹杢などといった特殊な杢が出る事がある為、それらの杢がでている木の場合、見た目に大きな差がでる樹種だと言えま

栗・くり

クリ

ブナ科 | 広葉樹

北海道南部、石狩以南の全国的に生育しています。
クリの木は乾燥は難しいのですが耐久性、耐水性に優れており、一般的に通常の木だと腐食されやすいと言われている家屋の土台の材料として昔から利用されてきました。
また、クリは虫の害に対して特別な処理などを必要としてない程、耐性があり、防虫処理のなかった時代は今以上に貴重な材料とされていました。テーブルやカウンターの天板として利用された際は漆などで仕上げると木目がはっきりとし、美しい仕上がりになります。その他の利用方法としては小物など、装飾性のある部分によく使われます。

槐・えんじゅ

延寿

マメ科 | 広葉樹

槐は、延寿とも書き長寿を連想させることから、大変縁起の良い樹とされています。
中国原産の樹木でしたが現在は国内で植樹された事によって日本全国の広い範囲で生育を確認する事ができます。
木材の特徴としては耐久性が高く、腐りにくいので保存性の高く、表面を磨くと美しい艶がでる事から仕上がりが良く、完成度の高い作品を作る事が可能です。
エンジュは国産材としては珍しい濃色系の木材の為、性質が優れているだけでなく色彩の面でも評価の高い樹種です。経年変化を楽しめる樹種でもあります。

桑・クワ

桑

クワ科 | 広葉樹

全国的に植栽が行われており、特に伊豆七島の御蔵島産、三宅島産のクワが良いとされています。
クワの樹木は大きいものは十数メートル、胸高直径は60cmに達するが、一般的なものは数メートル程度の小さな木です。
昔からクワで湯飲などを作ると熱さが手に伝わらず、湯冷めしにくいと言われてきました。また、落とした場合も破損しづらく、曲げの適正も高く、耐久性がある為、陶磁器などと比べても、実用性の観点から見ても大変、優秀な材料だといえます。
昔からクワで湯飲などを作ると熱さが手に伝わらず、湯冷めしにくいと言われてきました。
クワの加工には特に高い技術が必要とされ、材料が完成品の出来あがりに非常に大きな影響を与えると言われている指物の世界では最高級の木材のひとつとされています。

朴の木・ホオノキ

ホオノキ

モクレン科モクレン属 (落葉高木)

高さ20m以上、直径1mに達するものもある。枝が少なく、まっすぐな樹形となる。各地の山野に自生し、全体に芳香があり、大きな葉と花、細工がしやすく美しい材など、人の生活の中で広く親しまれてきた。各地の正月や盆の行事の中でも広く登場する。

ピンクアイボリー

ピンクアイボリー

クロウメモドキ科 クマヤナギ属 広葉樹

アイボリー(象牙)の名がつくとおり、貴重で高価。
非常に評価の高い木材。
高級な装飾や、小物などに使われているようです。ただし、色の個体差が大きくて、同じ木でも部位によってかなり色が違う。ほとんどピンク色でないものもあるので、実際の色でお値段がだいぶ違ってきます。

カーリーメープル

カーリーメープル

ハードメープルにあらわれる縮み杢がカーリーメープルと呼ばれる。
材は薄く赤みがかった乳白色。心材が暗褐色の場合もある。肌目は精で均一光沢がある

スネークウッド

スネークウッド

クワ科 | 広葉樹

南米のギニア周辺のみで生育しており、産出量も少ない為、希少な木材です。気乾比重が1.22と非常に重い為、世界一重い木のひとつだといわれています。
スネークウッドはその名の通り、蛇の皮のような木目のでる大変珍しい木で、ステッキなどに加工して販売される場合は非常に高値で販売されています珍しい木目と重さを活かし、ステッキやバイオリンの弓の材料として利用されています。

オリーブウッド

オリーブウッド

モクセイ科 | 広葉樹

イーストアフリカンオリーブ 。主にヨーロッパの地中海沿岸地帯に生育している。木材としての供給はアフリカ大陸のケニア、タンザニア、ウガンダなどで生育したものが多い。
ヨーロッパでは木材用ではなく、主にオリーブオイルを採取する為に植えられています。強度的にはあらゆる項目のテストで高い数値を記録している材の為、高い信頼性があります。
強度、見た目の美しさの両方に優れた木ですが、加工はかなり困難で釘打ち、ネジ止めなどには下穴が必要。フローリングなどの床材、高級家具、道具の柄や小物類など。また、彫刻に使われる事もあり、木目の美しさを活かし、スライスカットして化粧単板に利用する事もあります。

タマリンドスポルテッド

タマリンドスポルテッド

マメ科タマリンド属

樹種としての名称は「タマリンド」。
腐食による黒い模様が現れた木材はスポルテッドと呼ばれます。原産地は熱帯アフリカで、果実が有名なこの木は世界各地の熱帯で植栽されています。
エキゾチックウッドにしては珍しく辺材を主体とし、黄白色の地に独特の黒い波線が走ります。黒い線の入り方は一定ではないですが、美しく模様の入ったものは羊皮紙に描かれた白地図のようです。
ちなみに心材は赤茶色です。言ってしまえば腐りかけなので、当然ながら虫食いが見られることも少なくありません。大抵の場合「安定化処理」されたものを使用しています。

ブビンガ

ブビンガ

マメ科 の広葉樹 カメルーン、ガボンなどの熱帯アフリカ辺心材の差は明瞭で、心材は赤褐色で赤ないし桃褐色の縞が現れる。辺材は淡色。木質は重硬で加工や乾燥は困難。強度があり、折れや裂けに対しても粘りがある。耐久性に優れ、特に白蟻などの虫害に強い。家具材、床材、室内装飾材、彫刻材、ドア材、突き板などに使用される。

ハードメープル・シュガーメープル

ハードメープル

カエデ科 | 広葉樹

サトウカエデ・蔦紅葉 北米の中部のみに分布しています。カナダの国旗の中心に描かれている赤い葉がシュガーメープルの葉をモチーフにしたものである事からシュガーメイプルは世界的にもとても有名な樹木になりました。
シュガーメイプルはカナダの特産品であるメイプルシュガーやホットケーキなどにかけるメイプルシロップが取れる事でも有名な木です。
加工に関しては硬さがある為、やや割れやすく釘打ち、ネジどめには下穴が必要になる場合が多いようです。シュガーメープルはボーリングのレーンの床材など主に強い衝撃が加わる部分に使用され、その衝撃に強いという特性からピアノのアクション、運動器具などにも利用されます。
また、バーズアイ杢、フィドルバック杢、泡杢、斑紋杢などがでているものは美しい外観を活かして楽器や化粧単板などに加工され、家具や住宅の羽目板の表面材として重宝されています。

マーブルウッド

マーブルウッド

ネムノキ科広葉樹

別名をスリナム スネイクウッド、インガラナなどと呼ばれます。主な産地は南米 (ブラジル、スリナム、ギアナ、ガイアナなど)。
心材は黄褐色から紅褐色で、黒褐色の縞がある。アフリカ産のゼブラウッドに似ていますが、縞の間隔は広いようです。木質はきわめて重硬で加工は難しいが、木肌は精で耐朽性に優れています。仕上がりは、滑らかで美しい。
気乾比重 : 1~1.2主な用途は、家具用材、フローリング、内装材など。
尚、「マーブルウッド」の呼称はこの木を指す場合のほか、大理石状の杢目(バール杢など)を呈している木材の通称・総称としても用いられている。

シャム柿(ジリコテ)

ムラサキ科・広葉樹

産地:メキシコ、グアテマラなど中南米見た目は黒柿と似ているので、黒柿の代用品として用いられる。
心材と辺材の区別は明瞭で心材は赤味を帯びた濃灰色ではっきりした黒色の濃淡の模様をもつ。辺材は灰色材質は重硬で硬さと木理交錯のため加工は難であるが、仕上がりは良好。磨くと美しい光沢が出る。
耐朽性、耐摩耗性が高い。接着性は良好主な用途は仏壇、家具の化粧材、装飾品など。クロガキの代用品としても扱われる。
気乾比重:0.85~0.98黒柿と木目がにているのでシャム柿と呼ばれるようになった。南米産なのになぜシャムと呼ばれるようになったかは諸説があって不明。樹種はムラサキ科でカキノキ科の黒柿とは全く違う樹種となります。

パロサント

パロサント

学名】Bulnesia sarmientoi Lorentz et Gris
【産地】パラグアイ・アルゼンチン
【科名】ハマビシ科
【比重】0.99~1.10
【別名】アルゼンチンリグナムバイタ
    
【特徴】明るい緑色で、ヘリンボーンのような木目が特徴。
    紫外線にあたると色の変化が現れ、あたらない
    場所に戻すと、もとの色に戻る。甘い香りがする。

唐木・素材ドットコム

リグナムバイタとパロサントについて

香木のパロサントとの違いについて

安定化処理

スポルテッドのような虫食いや腐れなどがある場合に、樹木に特殊な樹脂を浸透させて補強することを言います。この処理をしてしまうと、木は丈夫になり曲がりや反りなども少なくなりますが、本来の木の持ち味を生かしきれないという欠点もあります。当社では、アンブロシアメープル、斑入り黒檀などはほとんどが安定化処理した木材を使用しています。

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