筆記具の重さも重要な要素の一つです。重すぎても軽すぎてもあまり心地よいものではありません。
太さの目安で使用した市販筆記具と比べてみたいと思います。
一般的な筆記具の重さ
鉛筆 5グラム
3本100円のボールペン 11.5グラム
マーカー 8グラム
ネームペン 7.5グラム
4色ボールペン 24グラム
シャープペン付き2色ボールペン 22.5グラム
キャップ式ボールペン 22.5グラム
一番重いものでも24グラムとなっており、日常的に使われているプラスチックボディーのボールペンは、20グラムぐらいまでが標準的な重さといえるのではないでしょうか。
当社の木軸ボールペンの重さ
当社のボールペンの重さの表記基準はこのようになっています。
- 軽い 20グラム以下
- 標準 20〜30グラム
- 重い 30〜40グラム
- 超重い 40グラム以上
木軸ボールペンの場合、一般的なプラスチックボディーのものに比較して重くなる傾向があります。当社のボールペンの重さは、最も軽いものでも20グラムになります。もちろん更にボディーを小型化して細く作ればもう少し軽く作ることはできるのですが、そうすると、あくまでも私の独断ですが、貧弱すぎて見栄えがしないと感じます。
ある程度、木の存在感が主張できて木目も楽しむことができるようにしたい。
太さにして最低でも10〜11ミリ。そうすると、自ずとボールペンの重さは、20グラムは超えてきます。
そのような点で、木軸ボールペンは、一般的な筆記具に比べて、やや重めであるということをご承知おきください。
極端に重いものは除いて、ある程度重みのあるペンの方が書きやすいという方も多いので、一概に軽ければ良いというものでもありません。
ただ、初めて木軸ボールペンをお使いになる方は、あまり重いものよりも、標準的な20〜30グラムぐらいまでのものをおすすめいたします。
重心の位置と重さの関係
ペンは軽いほど書いていて疲れないのか?必ずしもそうではありません。
手に持ったときの支点の位置に重心がある方が疲れないし、軽く感じることができます。
一般にペンの重心は、ペン先から6センチメートルくらいが良いと言われています。
それは、手に持ったときの支点の位置がその当たりに来るからだと思います。しかし、ペンの持ち方も様々、手の大きさも様々ですから、一概には言えませんが、重いペンでも書きやすいと感じることができるのは、支点と重心があっているからです。
また、軸の太さも関係があります。ボールペンの重さが重くても太い軸のほうが安定感があって書きやすい傾向にあります。好みもありますが、野球のバットでも飛ばすためには細いグリップ、安定したアベレージヒッターは、太いグリップを選ぶと言われているように、太い軸のペンは、重くても安定感があるので疲れにくいと言えます。
このように、ボールペンの重さだけで比較しても良し悪しは決められませんが、重いからと言って書きにくいとは限らないということには言えます。