本花梨瘤杢

花梨の瘤杢が入荷しました。というより、一年以上前に入荷していたのですが、乾燥を兼ねて在庫していたものを使い始めようと思っています。

瘤というのは、木の幹に傷などがつくと、幹の部分が膨れ上がってコブ状のものができることがあります。大小様々ですが、大きいものだと1メートル以上の瘤ができることもあるようです。

その瘤の部分を切り出して製材すると、木理が錯綜しているので大理石状の模様になります。それが瘤杢と言って珍重される所以です。

更に、小さな玉目や縮み杢などが現れることがありそのような材は、さらに高価で取引されます。

花梨瘤

この材は、本花梨の瘤を切り出したものです。

本花梨なので、パドウクほど赤みが強くありません。その代わり落ち着きと重厚感が備わっています。

玉目や縮み杢が多くありませんが、当然大理石状の杢は現れます。表面にひび割れなどが散見されるのですが、今の心境としては、ひび割れも模様の一種とあえて考えて、品質に影響のない限りはひび割れも使って行きたいと思っています。

考え方は様々あると思いますが、自然木の場合ひび割れも樹木の個性というか、顔の一種だと私は思っています。

必要に応じて、補強やスタビライズド加工などを施しながらできるだけ生かしてやりたいと考えているところです。

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